こんな方に向いている内容の記事です
◇体内時計を整えやすくしていきたい方
◇臓腑が活発になる時間帯を知りたい方
◇中医学に興味のある方
Contents
内臓が活発になる時間帯がある
内臓は、すべて同じ時間に活発になるわけではなく、それぞれ時間帯ごとに働いたり休んだりしているイメージです。
なので、その時間帯をある程度意識して生活リズムを合わせていくことで、スムーズに身体が働くサイクルを作ることができます。
※あくまでも目安なので、軽めに考えてくださいね。
各臓腑が活発になる時間帯はいつ?
臓腑はそれぞれ経絡という目に見えないエネルギーの通り道を持っていて、内臓とともに経絡が働いて生命維持活動を行っています。
◇23:00~1:00 胆経
この時間帯は憂慮や恐れがでてくるので、大事なことを決めたりしない。安静が必要な時。
◇1:00~3:00 肝経
この時間帯に肝経が活発になるので、しっかり熟睡して肝機能回復を助ける。
◇3:00~5:00 肺経
この時間帯に肺経のマッサージ(腕の内側)が最も適しているが、9:00~11:00に脾経が活発になる時にしても同様の効果がある。
◇5:00~7:00 大腸経
この時間帯にお通じがあると、残う○感なくすっきり出し切れる。
◇7:00~9:00 胃経
この時間帯に朝食を摂ると消化しやすく一日の始まりがなめらか。
◇9:00~11:00 脾経
この時間帯にきっちりこの経絡が働くと、体内の陰陽バランスがとても良くなる。
◇11:00~13:00 心経
人間が休みをとるのに一番適した時間帯。
◇13:00~15:00 小腸経
栄養を吸収する時間帯なので、その前の昼食で栄養をきちんととるとよい。
◇15:00~17:00 膀胱経
膀胱の経絡は頭に上っている。この時間帯は頭に血や気が集まりやすくなるので、この時間帯も頭脳労働に適している。
◇17:00~19:00 腎経
もし口のかわきや喉の腫れ、イライラ、すぐびっくりしてしまう、足の裏が熱くなるなどの症状が出やすい人は、この時間帯に腎の経絡が通っている足の内側をマッサージするとよい。
◇19:00~21:00 心包経
緊張しやすかったり、手汗、ドキドキしやすいなど気持ちが落ち着かない時は、この時間帯に手のひらから肘の内側をとおって脇の下までをさするとよい。
◇21:00~23:00 三焦経
太りやすさと関連する時間帯なので、この時は特に食事などは控えめにしてこの経絡の流れの邪魔をしないようにする。
※三焦の概念は中医学特有で、しっくりピンとくるまで理解するのに少し時間がかかります。また別の記事で解説していきたいと思います。
この順番で、1日かけてエネルギーがぐるぐる体内を巡って生命維持活動をしているのです。
※以上 参考文献「大國醫 全彩圖解」宋敬東 著/海鴿文化
たとえばこんなサイクルで生活すると理想かも・・・
5:00~7:00 起床
7:00~9:00 朝食
13:00までに昼食
18:00までに夕食
消化吸収の時間をはさむ
21:00以降は飲食をひかえる
23:00~3:00は熟睡タイム
とはいえこれらは、あくまでも理論に基づいた理想。現実は、各個人の生活スタイルや仕事の関係もあるので、これでなければならないなどと大雑把にひとくくりにするつもりは毛頭ありませんし、むしろひとくくりにするのには反対です。
人間の身体は、個体差がすご~くあってバラエティにとんでいます。ここでも「みんな違ってみんないい」感じです。ロングスリーパー・ショートスリーパー・消化力が強い人/弱い人・気力がある人/少ない人・一日3食の人/2食の人/1食の人などなど、ほんとに色々です。
なので、個人差を考慮しつつ、無理をせずじっくり身体の声を聞きながら毎日トライ&エラーを繰り返しながら体調管理をしていくのがベストだと思います。
さいごに
体質・好み・生活時間帯など、様々なので絶対コレ!というわけではないのですが、体内時計を整えたいと思っている方に少しでも参考になれば嬉しいです。